19/03/31
東海道・沼津合宿二日目
豊橋の快活でポテトを胃袋に詰め込み、アンキパンよろしく食パンを頬張り満足感に満ちて退店した。
僕たちはいっつもお試しホームレスだとか一日浮浪者体験とか言っているがこのご時世快活生活民はどうしているのだろうか。西成でホテルの住民票登録がなんだかんだと言ってはいるが実態はどうなのだろうか。ゼミの研究テーマに良さそうやん。
気を取り直して
この日は愛知県を抜けて静岡県に入ろうやという日だった。静岡県は磐田に親戚がいるがそれ以外の場所はあまり縁が無い場所だ。
潮見坂という県境の有名な坂を越えて静岡県に入った。
この辺りの強風で僕のTREKのスタンドがおそらく曲がった。スタンドが機能しなくなった僕のチャリは以前よりも傷が増えた。ごめん葛城ミサト号。
浜松でさわやかを食べた。さわやかとは静岡県内にのみ展開しているステーキレストランで、ココスの上位互換みたいなものだ。ドラえもんのようなキャラクターに頼らず、味で勝負している。美味しいご飯は黙って食べてしまうというセオリー通り僕らは黙食し、写真も撮らなかった。
その後、落車した。一年以上経った今も足に傷が残っている程の大落車だった。両足から流血したまま東へ進むのは危険だったので袋井から焼津まで輪行を決意した。静岡地区のJRは新幹線以外全て普通電車だったのでそこまで遠くないのにえらい時間がかかった。一番前と一番後ろに別れて輪行した。僕は安倍礼司傑作選を聞いて一人で笑っていた。
焼津からその日の目的地静岡市までは景色の綺麗な道があるということだったので走った。1号線からは外れるルートの大崩海岸という所であった。何度も崖崩れが起きているという、あまりにも安直な名前だと思ったがトンネルができて安全に通行できるようになったようだ。
トンネルを抜けると
やっと富士山が見えた。この近くの安倍川を越えるといよいよ名古屋に戻るより東京の方が近くなってくる。足からは出血が止まらなかったが、本当に来て良かったと思った。
この後はアピタに行ってミスドを食べたり、丸源ラーメンで長いこと待ったり、静岡県立大をテン場としたりするなどした。
この夜は寒かった。
夜何を話したかは全く覚えていないが、明日沼津まで行ける高揚感と共に眠った。